“Akiko-Style アキコスタイル”は、オーダー婦人服、ウエディングドレス、ユニバーサルウエア等、服飾のメインストリームを歩むアトリエ.AKIKO、オーナーデザイナー・武田彰子の活動を、また別の角度からご紹介するページです。
今回は、アトリエ.AKIKO洋裁教室在籍の3名の男性生徒さんに武田彰子さんを交えた座談会の記録です。
テーマは、“男の洋裁”。 参加者は、仙台市内の大学にてプロダクトデザインの教授を務める梅田弘樹さん、山形市内の建築設計事務所に勤務する星翼さん、この春より東京の服飾専門学校への入学が決まっている小野圭太さん、そしてアトリエ.AKIKO オーナーデザイナーの武田彰子さん。
それぞれの立場から、洋裁の魅力、アトリエ.AKIKOの魅力を語っていただきました。
以下、敬称は省かせていただきます。 お聞きしたいことは色々とあるのですが、先ず数ある洋裁教室の中で、“アトリエ.AKIKO”をお選びになったのは・・・
1966年生まれ 神奈川県出身.工業デザイナー
キヤノンの社内デザイナー6年年間経験しフィンランドに留学。現地でデザイン活動7年を経て仙台の某大学教員10年(現職)務める。
アトリエアキコ歴は約半年
ウェブサイト:studioume.net
アトリエアキコ歴:約3年
年齢:23歳
好きな服:タイトな服
好きなブランド:
saintlaurentparis、CHANEL
好きなデザイナー:
エディスリマン、イヴサンローラン、クリスチャンディオール、カールラガーフェルド
好きな色:原色
嫌いな色:淡色
好きな音楽:blankyjetcity
将来の夢:タンナー
アトリエアキコについて一言
男女問わず、年齢問わず皆仲良しです。また、意識が高い方が多いですし、先生もパターンから縫製まで教えてくれるので技術も身に付くと思います。
アトリエ.AKIKO”オーナーデザイナー
1995年に仙台市泉区にオーダーサロン&洋裁教室を開設後、現在にいたるまで婦人服、紳士服、ウエディングドレスのメインストリームをちゃくじつに歩みながらも、近年はユニバーサルウエアの開発など服飾全般を網羅する多彩な活動を展開。
ものすごく単純に、“洋服ってこんな風に出来ていたんだ・・・”っていう事かな。よく考えられているというか、大袈裟かもしれないけど感動的でしたね。
そうですね、あとは構造的な美しさも感じますね。
最近は安い既製品が多く世に出回っているせいもあって、皆様、お洋服を簡単に考えているところがあるかも知れませんね。本当は、お洋服って一着作れば何年も着れるものですし、古くなったものはリメイクでまた違った雰囲気に変えることも出来るものなんです。ただ、そのためにはしっかりと考えて作られている必要があるんです。
最近はIT機器を身に着けるという方向性もかなり現実化している中で、今後は洋服についての知識や、身体性についてもっと多くの人たちが興味を持ち始めるでしょうね。その意味で、武田さんが仰るように着飾るだけではない、機能性を重視した洋服作りは大切になってくると思いますね。
ただ、他の仕事との関連性や洋裁の独自性っていうのもあるけど、僕は単純に洋服作りがしたいっていう純粋な気持ちの方が強いですね。自分で作った洋服を着て、格好良いでしょって。将来は自分のブランドを立ち上げたいと本気で思っています(笑)
僕もそうかな・・・。確かに洋裁のあり方云々というよりは、自分の欲しい洋服を自分で作りたいっていう欲求のほうが強いかもしれないですね。確かに、建築とファッションは同一の文脈で語られることもあるけどそこはあまり意識する必要はないと思いますね。
その意味で、小野君のような“好きだから”という純粋性が大切なんだとも思いますね。ある意味、正統派ですよね。
目標にもよりますが、本気でやろうと思ったら、道のりは大変ですよね。私がこの仕事で自信を持ったのは47歳の時ですから、27年かかりました。ただ私は欲張りで(笑)、婦人服からウエディングドレス、そして紳士服までなんでも出来ないと気がすまなかったの。その分苦労したけど、今、すべてが活かされているとは感じますね。私は生徒さんにこう言うんです、「私は黒子だよ」って。作るのは皆さんで、私はお手伝いをするだけだよって(笑)。梅田さんのブランド立ち上げの話、とっても素敵ですね。応援しますよ(笑)
僕はこの春から、東京の“東京文化服装学園”で専門的な勉強をするのですが、その前に武田先生から多くのことを学べたことはとても感謝しています。パターンの大切さ、洋服作りの楽しさや、難しさ、この時期に洋服作りの現場を見れたことは、将来必ず役に立つと思います。ありがとうございました。
やはり、プロ志向者への十分な対応じゃないでしょうか。武田さんがお持ちの洋裁全工程における高度なスキルは、やはり目を見張るものがありますし、何より安心できますね。現在の仕事とはジャンルは異なりますが共通点も多く、視野が広がるという点では洋服作りはとても貴重な時間ですね。
男性でも、洋服を作ってみたいと思っている方は意外と多いと思います。ただ、きっかけがないというか、どこにどんな教室があるかの情報が少ないのかもしれないですね。本当の洋服作りを学べる教室としてお勧めです。
私はとってもおせっかいなの(笑)。皆さんのお世話をすることがとっても楽しくて・・・(笑) 私がこれまで学んだスキルはすべて皆さんにお伝えしたいと思っています。洋服って、表現力とテクニックの微妙なバランスの上に成立するもので、どちらがでしゃばりすぎてもダメ。でも皆さんの若い感性と独創力、そしてこれからの経験で新しい服飾の世界を築いてくれると信じています。
また、それが私の望みでもあります。
- 皆さん、本日はどうもありがとうございました。 -